(令和7年度より募集停止)
3年間かけて、保育理論を基礎からじっくり学び、豊富な実習を通して保育の実践力を養う第三部。第一部と同じように、保育士資格、幼稚園教諭二種免許状が同時に取得できるカリキュラムを編成しています。空き時間を苦手科目の克服やボランティア活動、アルバイトなどに活用することができます。
POINT01
POINT02
POINT03
定員 | 修業年数 | 授業 | 資格 | 実習先 | 施設・設備 | 学費 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
保育学科 第一部 | 100名 | 2年 | 9:00~17:50 | 保育士資格 幼稚園教諭二種免許状 |
共通 | 共通 | 第一部 2年間の約70% |
保育学科 第三部 (ワーキング・スタディコース) |
90名 | 3年 | 9:00~12:10 |
保育士としての就職に必要な資格。保育所、認定こども園以外にも、子どもの福祉や教育に関する高い専門性が求められる児童福祉施設・児童養護施設・知的障がい者施設などの就職にも有効です。
カリキュラムに含まれる「教育職員免許法及び同法施行規則」に定められた科目を履修し、所定の単位数を修得すると、卒業と同時に免許が取得できます。採用試験を経て、公立・私立幼稚園教諭として就職できます。
主な就職先(過去3年間/2021~2023年卒業生)
〈公立保育所保育士・公立幼稚園教諭〉
【愛知県】阿久比町/一宮市/稲沢市/犬山市/岡崎市/春日井市/刈谷市/清須市/新城市/武豊町/豊明市/豊田市/長久手市/西尾市/日進市/半田市/抹桑町/弥富市
【岐阜県】大垣市/中津川市
【三重県】亀山市/桑名市/菰野町/東員町
【静岡県】浜松市
【福岡県】福岡市
〈私立保育所保育士〉〈私立幼稚園教諭〉〈その他一般企業〉 ほか多数
人が成長・発達し、変化を遂げていくメカニズムや、そのために必要な条件などを学び、子どもの心理的発達についての基礎的な知識を修得し、子どもを見守る豊かな目を養います。
子どもの健康管理と疾病時の対応、授乳やおむつ交換など日常生活における保健活動が保育の現場で実践できるように演習を通して身につけていきます。
実習に向けた「実習指導」では、事前に保育者としての心構えをはじめ専門知識や保育の実践力を磨き、実習後は振り返りをとおして自らの課題と向き合い、めざす保育者になれるようサポートします。
さまざまな素材や道具に触れながら、造形表現について考えます。保育実践に必要な知識や技術・技法を身につけ、子どもの表現活動を支えるための感性や想像力を育みます。
子どもの歌に関する知識と技術の修得を行うとともに、子どもの前で歌うことを想定して、音楽の楽しさが伝えられるような指導法を学びます。弾き歌いやピアノ技術の修得は個人指導で行われ、初心者でも心配なくスキル向上できます。
動物になったり、リズムに乗って踊ったり、乳幼児期はその子らしさを身体の動きで豊かに発揮します。保育者がその豊かさを子ども一人一人の良さとして引き出していく内容・方法を具体的に学び、身につけます。
保育学科では、授業の学びを生かした地域貢献活動により、実践的な力を養うことをめざしています。例年、瑞穂区子育てサロン「さくらひろば」にも参加し、小さな子どもたちを対象とした手遊びと絵本の読み聞かせに取り組んでいます。本学科には、多くの大型絵本や紙芝居、また面白い音の出る楽器類があり、これらを用いた読み聞かせの工夫を授業で共に考え、子どもたちにお話の世界を楽しんでもらえるよう準備をしています。学生は子どもたちや保護者の方と実際に関わることで学びを深め、この取組みは、将来に向けて自信を得られる大きな経験となっています。(※写真は2021年度実施のものです。)
保育現場では、今、日本在住の外国人園児や保護者を援助し、コミュニケーションをとることが必要とされています。保育学科では、異文化理解を深め、多文化共生の保育について学び、考える、全学生を対象とした「多文化共生プログラム」を実施しています。日本で子育て経験のある外国人を講師に招いてグルーバルな視点で保育・教育を考えるシンポジウムと、外国人園児が多く在籍する園の保育士から支援の実際について話を聞く講演会という2つのイベントを軸とした教育プログラムです。学生たちは、事前学習、課題の発見、ディスカッション、イベントの運営サポート等の体験を通した主体的な学びの中で、多文化共生の保育の実践者となる準備をしています。
「保育者養成発展講座(第一部1年後期・第三部2年後期科目)」では、公立・私立の保育園・幼稚園・認定こども園等に勤めて1・2年目の卒業生4名前後から、就職活動や勤めてからの話を聞く機会を設けています。少し上の先輩たちの経験談を聞き、給与や待遇、勤務時間やシフト制などについても具体的に質問できます。担任クラスの子どもたちのかわいさや保育者の責任、保護者への対応の話や、自分のクラスの子どもたちが大好きな手遊びや実際に使用しているペープサートの実演からは、子どもたちへの愛情や保育職のやりがいが感じられ、保育者として働く将来をイメージしやすくなります。
学科目標「福祉マインド」の理解、人間性豊かな保育者を養成する目的からボランティア活動を推進し、保育者になる学びと地域社会との連携を図った体験活動を推進しています。毎年、学生が主体となり名古屋市主催「スポーティブ・ライフin瑞穂」のブース出展の企画・運営に取り組んでいます。授業から学び得た知識や子どもとの関わり方を実践できる内容を検討、相談しながら決定します。テーマは「身近にあるものを生かして遊べる場」として子どもたちが楽しめる手づくり教材「とんとんずもう」「的当て」等を企画し、学内で授業の間を活用しながら準備を進め、本番に臨みます。
河合 玲子教授
音楽(声楽)
中垣 明美教授
女性と子供の保健
平澤 節子准教授
音楽(ピアノ・音楽教育)
松田 ほなみ准教授
美術
安藤 恭子講師
音楽(ピアノ)
藤巻 裕昌講師
スポーツ・体育学
山本 麻美講師
造形教育 造形表現
将来をじっくり考えられる有意義な3年間。
子どもが好きな気持ちを再確認し、幼稚園教諭の夢へ。
短期大学部 保育学科 第三部2年
愛知県立一宮商業高等学校出身
伊藤 沙耶さん
午前授業のみで3年間じっくり保育を学べる第三部のお陰で、午後からは自分のペースで時間を自由に使っています。週に3日ほどは幼稚園の延長保育で、子どもと遊んだり先生の手伝いをするアルバイトをしています。現場で働いてみると、延長保育では親御さんの帰りが遅いことを気に掛ける子どもが思った以上に多いことに気がつきました。一緒にいるだけで安心感を与えられる先生になりたいと改めて感じています。アルバイトで大学での学びを生かせることが楽しく、より幼稚園で働きたいという気持ちになっています。また「子どもの健康と安全」の授業では、AED講習やアナフィラキシー症状を緩和するエピペン対応など、万が一の緊急対応を体に叩き込む実践形式で身につけられました。緊急事態にも冷静に対応でき、子どもにも保護者からも信頼される幼稚園教諭をめざして、これからも大学生活を楽しんでいきます。
子どもを守り成長させるために大学と自主的な学びで見識を広げています。
短期大学部 保育学科 第三部1年
愛知県立知立高等学校出身
甲斐 小桜さん
ピアノ初心者のため、練習する時間を多く取りたかったことや、メリハリをつけて学べるところに惹かれ第三部を選びました。授業後はピアノレッスンや写真館で子どもと接するアルバイトをしています。そのほかにも本学図書館でたくさんの絵本や子どもが好きな生き物などの図鑑を読んで、自ら知識や想像力を養う時間などに充てています。「保育内容演習(健康)」の授業では、保育内で留意すべき子どもの病気や衛生、事故防止などを臨床事例をもとに学びました。保育者として何よりも大切な「子どもを守る」知識を学ぶことで、より気が引き締まりました。また、グループワークでは自分だけでは見つけられない新たな発見が多く、周りの意見に耳を傾けることの重要さも感じています。今の目標は、子どもや保護者、同僚だけでなく「自分自身が信頼できる保育者」になること。子どもを安心して預けられる理想の保育者に近づくために、日々学びを続け見識を深めていきます。