学長挨拶

学園長杉本 八郎
学園創立110年の2025年4月就任。名古屋女子大学からの伝統を引き継ぐ大学第7代学長。
エーザイ株式会社 創薬第一研究所元所長。
世界初のアルツハイマー病治療薬アリセプトを開発。博士(薬学)。

共創社会を凛々しく生きる

本学は令和7年4月1日から、男女共学化し、名古屋女子大学から名古屋葵大学へと名称を変更しました。男女共学化が進み性別に関わらず個人が活躍する社会現状を踏まえての決断です。初代学長・越原春子先生が学園を誕生させた東区葵町の「葵」の文字をとり、変化の激しい時代に、今一度原点に返るという意味を込めています。
名古屋葵大学は学園訓「親切」を大切にしています。ひとりの人が身近な人に「親切」であること、これを実践することにより、より良い社会が実現することを願っています。学園の創立者は学園訓「親切」について、思いやりの心にとどまらず、職業を通しての社会貢献こそが真意とし、「親切の本義は甘やかしではなく、むしろ厳しい鍛錬-肉親にもまさる熱い愛情に裏打ちされた“厳しさ”にこそ親切の真髄がある」としています。「親切」は言い換えますと自分の周囲にいる人に「その身になって考える」ことに通じます。多くの方が実践することによってより良い社会を実現することができます。
現代社会は、多様な組織やグループ、個人が参画し、人と人、人と資源が世代や分野を超えてつながる共創社会であり、多種多様な価値観が存在します。その多様化した社会に生きる皆さんには、自分らしく生きることをぜひ学生生活を通して学んで欲しいと思います。教育の目的は、世のため人のためになる人間を育て、学生が人生に希望を持って生きることを実践する人間養成です。そして研究成果を社会に還元できる学生になって欲しいと切に願うものです。本学も地域社会との関わりや産業界との連携の中で「親切」を体現し、社会に貢献していきます。